ダイヤ紹介

種別設定と停車駅

主に都市間輸送と観光輸送を担う。ラッシュ時は上柴・本庄・七本木にも停車し,ライナー的役割も持ちあわせる。長野県内では,普通列車の本数が少ないことから短距離利用も見られる。そのため,他社に比べて短距離・割安な40kmまで400円という特急料金の区分を設けている。

▼ 「史都」 信武上野-富岡・中込・上田,藤岡→上田

本線内で完結する運転系統。朝1本のみ藤岡発がある。愛称は,上田が由緒ある歴史を持つ都市であることから,歴史都市を示す単語「史都」より。

▼ 「守屋」 信武上野-信武諏訪,藤岡→信武諏訪

諏訪線直通の系統。全列車が「史都」と併結して運転される。愛称は,諏訪市と伊那市にまたがってそびえる「守屋山」から。

▼ 「上州」 信武上野-高崎

高崎発着の系統。愛称は,群馬県の旧国名「上野国」の別称「上州」から。

▼ 「シティアロー史都」 羽田空港→上田,藤岡→羽田空港

  「シティアロー守屋」 羽田空港→信武諏訪

「史都」「守屋」の内,地下鉄に直通するもの。羽田空港発上田・諏訪行と藤岡発羽田空港行が1本づつ運転される。「シティアロー」は,「シティ」→都心,「アロー」→矢→飛行機 という意味が込められており,地下鉄や空港に直通する電車であることを主張。

▼ 「シティアロー上州」 羽田空港・品川→高崎

夕ラッシュ時の着席需要を満たすため,夕方下り方向に運転される。品川・霞ケ関・大手町などのオフィス街発着であることを強みとして売り出している。

▼ 全車一般車特急

高藤線では,本線系統の特急に接続する電車の一部に中間駅を通過するものがあり,この電車の種別を「特急」と称している。通勤車で運転され,特急券は必要ない。

主に中長距離輸送を狙って設定されている。無料優等種別としてほぼ終日設定されており,普通との接続も多い。四六時中混雑しており,旅客サービス上の問題となっている。熊谷や新都中央で普通に種別変更する列車があるも特徴。

▼ 主な運転系統

信武上野-高崎

信武上野-藤岡(熊谷-藤岡間は普通)

内堀線直通-熊谷

川口-熊谷

朝ラッシュ時上り方向に5本運転される。熊谷以南では急行と交互に運転され,千鳥停車を構成する。鳩ヶ谷を通過することで混雑の平準化を狙った種別。

▼ 主な運転系統

高崎→信武上野 1本

藤岡→信武上野 4本

鳩ヶ谷までの近距離区間を通過運転し,鳩ヶ谷以北は各駅に停車する種別。通勤客のボリュームゾーンである鳩ヶ谷や新大門周辺の区間の利便性を狙った種別で,急行の補完をする。日中と朝ラッシュ時は内堀線直通列車として運転され,上野発着は早朝深夜のみの運転。夕ラッシュ時には運転が無い。朝ラッシュ時は上沼田を通過することで遠近分離を行う。

▼ 主な運転系統

内堀線直通-新都中央

信武鉄道では,各駅に停車する種別を「普通」と称する。電光掲示や方向幕,案内放送など全てで統一されており,「各駅停車」という案内は一切行っていない。熊谷・藤岡・中込で系統分断が行われているが,朝など一部の時間帯では系統分断駅を超えて運転されるものもある。上野発着で最長の列車は,4036列車 富岡駅5:09発の上野行で,同区間を3時間近くかけて走る。

▼ 主な運転系統

信武上野-鳩ヶ谷

川口-熊谷

七本木-鬼石

藤岡-中込

中込-上田

日中

上野口では30分を基調としたダイヤで,普通と急行系種別(急行・準急)がそれぞれおよそ10分間隔,特急が60分間隔で運行されている。鳩ヶ谷では準急と川口発着の急行が接続することで日暮里方面から熊谷方面への有効列車を毎時6本確保している。熊谷-藤岡の普通毎時4本の内,2本が急行藤岡行が種別変更したもの,2本は急行高崎行の付属編成が種別変更したものとなる。これは高崎線と競合する同区間の駅から上野までの直通サービスを提供する役割を果たす。本線地方部は毎時1本の普通電車が運行されているが,諏訪線は日中に普通電車が運転されない。

平日夕ラッシュ

夕ラッシュ時の上野口は普通と急行がそれぞれ毎時8本,特急が毎時2本運行される。鳩ヶ谷以北の普通は上野発2本と川口発6本で構成され,新都中央からは全体的に輸送量が段落ちする。熊谷-藤岡は日中とほとんど変わらないが,特急が上柴・信武本庄・七本木に停車するようになる。日中時間帯は急行に接続していた日丹線が,夕方下りのみ特急に接続するように変更される。群馬・長野県内の各路線は日中と大差ない本数である。